終わりの終わりの終わりは終わり?

終わったら暇になると思っていたのにそうでもなかった。
何で、こんなことになってんだろう。くだらないな。

グラスの中の氷の溶け具合で時間の経過を知る。完全に水になっていた。

作業を終わらせて外に出ると乾いていた地面がみぞれを食べていた。大きく吐いた溜息が怪獣の冷気のように白く伸びた。安全策の傘を広げて自転車に跨る。轍を避けて、誰も通ってない雪原を走る。肝心なのは制動で、ブレーキを握れば揺れて迷走する。バランスは悪くないので転んだりしないけど、止まるときはやっぱり緊張する。止まらずに走り続けている分には急な坂道すら怖くない。そう思って、調子に乗ってノーブレーキで下って死にかけた。

帰った部屋で凍った指の感覚を戻して、友達と映画を観る約束をした。前日に話して予定する辺りがとっても俺達っぽい。