ラッパ鳥

NHK『地球・ふしぎ大自然』「サルを探して鳥が歩く アマゾン 熱帯雨林」(2005 4/25のアンコール分)を昨日見て感銘を受けたので、個人的感想も含めたけれど、私なりに纏めてみた。
興味の尽きない鳥である。
因みにラッパチョウの居る動物園(確認できたもの)

特に円山動物園ラッパチョウは放し飼いに近い状態で、人懐こく好奇心旺盛であるらしい。
上野で見れるんだ…!?
ラッパチョウ
名前の由来は鳴き声がトランペットの音に似ている為、とされる。觜に特徴があるのではなく、胸に螺旋(コイル)状の長い気管を有し、鋭く大きな重低音で鳴く。
生物学上の分類:ツル目 - ラッパチョウ科(GRUIFORMES - Psophiidae)
英名:Common Trumpeter(そのままだな)
学名:Psophia crepitans
コモンラッパチョウとも。

分布は南米はアマゾンの熱帯雨林。天敵はヘビ。
全長約50㎝。容貌は、全体的に漆黒だが、尾部は白く見える。ただし、実際に白いのは羽根の付け根(羽根を広げると分かる)。また、羽根の外側部が一部青い。
飛べない鳥(高い所から羽ばたいて飛び降りる程度。ジャンプして木から木への移動は可能)で、地上生活性。飛ぶのが苦手な代わりに脚力は凄く、外敵からは走って逃げる(走る姿はさしずめ忍者の様で愛らしい)。体の構造は飛ぶ鳥と変わらないが、飛ばなくなったのは、群れの絆を強める事で飛ばない生活に適応した為、とされる。
サルの落とす木の実を追って生活する(割と賢い)。ほか、昆虫(蛋白源)も捕食する。
5、6羽(1、2羽の雌と複数の雄)の基本的に血縁関係の無い群れで行動する。隊列を組んで歩く事も多く、一列に並んだその姿は、まるで遠足(尾部が白いので、余計に荷物を背負っている様に見える)。唯一血縁関係にある若鳥も、大人になると群れを出ていく。そして、自分の群れを作る。
仲間同士の団結力を強める為に大人同士でも遊んだりする。また、雌雄に拘わらず木の実をプレゼントしたり、お互いに羽繕いをする。これは絆を強める為、とされる。縄張り意識も強い。
繁殖期を迎えると、群れで一番強い雌だけが雄の全員と交尾する権利を有す(一夫多妻ならぬ一妻多夫?)。卵を守る為に地上15mもの高い位置にある木の虚(うろ)で卵を産み、産んだ雌だけでなく親の可能性のある全ての雄達が交代で見張りも兼ねて卵を温める。
孵化した雛はある程度成長しており、羽毛は既に生え揃い、すぐに立ち上がる。雛はうりぼうの様な茶色の縞模様で、木の葉の迷彩の様だ。
雛が生まれてからは雛が誤って落ちない様に雄と雌の二匹が夜通し見張る。
しかし、生後一日にして巣立ち(鳥の中ではかなり早い方なんじゃないだろうか?どうなんだろう)。雛は15mの高さから自分で飛び降りなければならない!恐くてなかなか飛べない雛も。そんな時、親が背に雛を乗せ、あやす様にしたりする。
雛の躾も群れの全員でする。みんななかよく!けんかはだめ!群れが力を合わせて子育てをするのだ。



追記
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