昼過ぎてから

  • 13:44 劣情の序列

思いを探り合って、奥底を知ろうとして、僕には見せない顔をあの人が取る事が、何故か悔しい。僕が知り得なかった顔をさせる事の出来るあいつを、妬んでいるのか。なんて、さもしい。

自分の手の届く範囲で、手のひらの上で転がせる距離で、触れられる位置で、其処に居ない僕なら居ないのと同じ。

耳に届くのに遠い感覚。目に映るのに掴めぬ距離。

いつか今歩いてるこの道も懐かしくなるのかな。
懐かしくなるんだろう。なればいい。なるんだ。

魑魅魍魎が読めるかい。「ちみもうりょう」って読むんだよ。

過去も未来も現在もそのひと個人だけのもの。
皺くちゃな顔のお婆さん、嗄れ声のお爺さん。目を腫らして泣いてた。

変態の編隊なんだロックンロール。

あぁそう、いっそ、もう殺して。こんな劣情なんて欲しくなかった。
裸を見せ合う価値も、成り行き任せの展開も、望んだ訳じゃないと言っても、わからんさ。

  • 16:01 costume play

朝起きて点けっ放しのTVに映っていたのは気怠い表情の椎名林檎。エロい眼してました、いい意味で。
そんな折りに届いたのは母からのメール。母の携帯は未だにショートメールしか出来ません(因みに俺のお下がり)。時代錯誤なのかもしれませんが、機械音痴(歌うのも下手ですが)からすりゃ躍進ですよ。そりゃロケットも月に行くし全世界同時放映も可能になるってもんですよ。日進月歩。
何か手続きの関係で学校に行けって書いてあったので、大学の事務室へ。

俺「何か来いって言われたみたいなんですけど」
気さくな事務のお姉さん「え?(探すこと20秒)…えーと、その手続き、済んでるみたいだけど?」

…無駄足でした。
文句言ってやる!と思い電話したところ、母の開口一番はこうでした。

母「頭ぶつけちゃったんだけどどうしたらいい?」

もしもしとか何かよりも、それでした。怒る気も失せました。笑えました。

和やかに電話を切った後、東京に出向くことに決めました。ユグドラシルの為に。渋谷か新宿か迷いましたが、下北沢に寄りたかったので、渋谷へ。
まず今日は発売日前日なのでゆっくり行く事に決めて、本屋に寄りました。
本屋を出るとTSUTAYAの前でBUMPが表紙のフリーペーパーが配られてたので貰いました。もしやと思い先にHMVに寄ってフリーペーパーを手に取ると、居たよ。コスプレしてるよ、店の。その後タワレコへ。何あのサングラス(笑)。値札付いてるよ。あの飛行船?飛空艇?と世界樹のオブジェもありました。
メンバーからのコメントが藤原と増川が一個なのに、チャマと升のは四個くらいずつありました。中でもチャマは体重を林檎の個数で表現する○ティちゃんとド○えもんが合体したような(ドラはポケットだけ)珍妙な、かつ大胆で繊細な版権ギリギリの絵を描いてました。
横に感想ノートとかあったけどまだ三人くらいしか書いてなかった。俺はまだ聞いてないので書きませんでした。

その後下北沢でヴィレッジバンガード冷やかして(袋のかかってない漫画を立ち読みしてたら店員に「袋から出して読むのはお止め下さい」って言われた。…最初から袋から出てましたよ?)ハイライン寄ったり(狭い店内に何故か女の子がたくさん居て、俺は客観的に見て、所在なさ気でした)色々して帰りました。
切符を適当に買ったので、乗り越し分を精算…ん!あれ?…あれ?

切符、失くした…。

頭の中にBUMPの「ベル」が鳴り響きました。

駅員さんが親切だったので良かったです。金は払いましたけど。

何故か駅前のタワレコにも寄ってみる。寄らんでいいのに。
帰りに四階から一階にエレベーターで降りると子供が一人で走り回っていて、ぐるぐる回りだしたので、ぶつからないように通り抜けようとしたら、躓きました。子供があははと笑ったので、俺は照れ笑いを隠して店の外に出ました。すれ違った人、にやけた俺の顔をどう思ったんでしょうか。

後は部屋でヘッドホンを付けるだけ。外でなんて恐くて聴けません。外でボロ泣きしたら嫌ですもの。

新星堂で貰うの忘れたッ!

蝉時雨はまだ止まない。


not dead