戴いたCD-Rを取り込んで聴きやすく編集してみたりして携帯電話に転送。携帯電話で音楽を聴くのにも意外と慣れてしまった。今や200曲近く入ってるけど容量はまだ1.3GBも残ってる。ごちゃごちゃと色々持ち歩くと良くないことが起こる僕にはiPod要らないかもなぁ。身一つでふらりと気軽に出かけられるのが好い。
でも、音楽を持ち歩くのは時間を惜しむ生き方な気がしている。誰も居なくなった貯水池の横道で、頭に浮かんだ歌を大声で歌いながら帰るのが大好きだ。住宅街じゃないし本当に誰も居ないと思ってたら後ろから自転車がやって来て恥ずかしい思いをしたりする。可笑しくて笑ってしまう。身が切れそうな寒い朝に聴く鳥の囀りや風の吹く音、誰かの呼吸音や駅のアナウンス、雑踏の高校生の馬鹿騒ぎ、そういうものを聴けなくなるのはつまり外界との隔絶を、世界と繋がるのを拒否している、目の前を見ない生き方だと思っていたので、どんな小さな呟きも聞き逃したくないと考えていた僕の今までは、何だったんだろう。音楽を聴きながら歩いてると楽しい。リズムに合わせて歩調が変わったりする。けどヤバいんだ。聞きたくない音にだって意味はあって、そこに耳を傾けることも大事だと思う。
やっぱり僕は家で音楽が聴きたい。自分の部屋でひっそりとこっそりと聴きたい。寝る前に一つ素敵な歌を聴かせてくれよ。ナイトキャップの代わりさ。
tobaccojuiceで目が覚めた。好きな音がまた増えてしまったなぁ。嬉しい悲鳴。