くるりスペシャルライブ@タワーレコード渋谷

■ライブ前日〜直前
 今回はタワーレコード渋谷店 9-Q-周年 記念として、くるりご来店。これまで、5周年にthee michelle gun elephant、7周年にはエレファントカシマシがその大役を務めてきた、と副店長さんが曰ってました。で、俺はくるりが来ると知り、なけなしの金と運をはたいてチケットを手にした。俺の番号は301番。9日の早朝から並ぶと思って意気込んで行ったら誰も並んでなかった、そんなとこに並びゲットしたチケット。が、それはアトランダムに選出されるので、かなり最初の方で引いて301という結果は、当選だけで運を使い果たしたという事か。でも当たっただけでも運が良いよな〜(悦)。でも、そりゃ実感わかなかった。明日だなんて、ね。帰宅後、少し興奮して眠れず、遅く寝た。翌日、PM4時に部屋を出た。
 番号が遅い事もあり、5階まで階段を上がらねばならない。途中で少しめげそうになる。エレベーター使えば良かった。温存すべき体力を無駄に使っちまった。待ち時間のお供は薄い文庫本。しかし、今回は飛び跳ねたかったので、ほぼ手ぶらだ(というのも店内にロッカーがあるワケがないからだ。勿論、駅前にはあるのだが)。そして開場。俺が入る頃には既に沢山の人が列を連ねていた。人混みに酔うのをなんとか堪えいい位置を探す。外国人の方も居た。男女問わずオシャレ眼鏡率が高かった。佐藤さん(B.)側は混雑、センターポジションでは全く見えないタメ、俺より背の低い人の多い達身さん(G.)側へ陣取った。



■セットリスト(曖昧記憶)

1.ロックンロール
2.How To Go
3.さよならストレンジャー
4.花の水鉄砲
5.青い空
6.Morning Paper
encore⇒
7.ばらの花

 楽しすぎて記憶が曖昧ですがこんな感じだったと思います。もしかしたら記憶違いをしているかもしれませんが、それに気付いた方は教えて下さい(こっそり、優しく)。
 7時開場で8時には会場を後にしたのですが、時間に対比して充実していたように思いました。密度の濃い、あっと言う間の一時間だったのです。



■本編(寝言レベル)
 興奮の渦中、くるりが現れた!!
コマンド?

1.おたけび
2.とっしん
3.秘孔突き

 さあどれ? …皆は大体2を選んだかな。おかげで10mあった距離が5mに縮まったっつうの。押すな! でも、それもライブの醍醐味の一つ。
「どーもー、くるりでーす」
 岸田繁が笑いながら挨拶。いや、皆知ってるから!!(笑)
 彼はボーダーの長袖にニット帽という出で立ち。佐藤氏も眼鏡着用。達身氏は…変わらない(笑) いや、生で見るの初めてなので、正直細かな違いは解りませんが。クリストファーは流石にスーツではないが、赤いベルベットかサテンか判別不可のYシャツ。胸元少しはだけてたかな。登場以上に彼のMC開始で皆テンションが3倍増な感じ。
ロックンロールのイントロと共にボルテージが上がる上がる。上がるのは好いんだが、俺の真ん前に居た男だか女だか判らん髪の長い人が必要以上に頭をブンブン振るもんだから顔に当たって痛かった(泣)。ヤメテイタダケマセンカ? 髪の毛、口に入るし。俺も気分害したけど、後で後悔すんのはアンタ。だからやめて。ツーカイマスグヤメロ。
 と、最初は上手く楽しめませんでしたが、無視を決め込むというかそれなりに良いポジションだったのでそこをキープするタメに我慢してました。そういう邪魔で集中できないの厭だし。
 素敵な演奏が終わり、再びMC。
岸田「アルバム買ってくれてありがとーい。もう聴いた?(京都訛)」
 昨日の今日なので周囲から「まだ聴いてな〜い」という声もちらほら。まぁ俺は昨日かなり聴きましたが。そんなこんなで2曲目突入。会場の熱気がダイレクトに伝わったのか、演奏の激しさ故か、岸田がニット帽をかなぐり捨てる。さしずめマラソンランナーが本気になってサングラスを外すのと似てるか。ピッコロ大魔王がターバンを(略)。
 この頃には真ん前の人は右真横に来てた。相変わらず上下左右に振りまくり。頭だけ縦横無尽。見れば岸田も振りまくり。髪の毛振り乱す。暑い。つーか熱い。でも隣の人よ、俺は君の髪を振り乱す姿を見に来たワケじゃないんだZE!! いや、こんな事ばっか書いて申し訳ないですけど、良い機会なので言いたい。他人の迷惑を少しは考えて行動しましょうね。何て公共広告機構の回し者か俺は。
 演奏自体は大変素晴らしかった。素晴らし過ぎて筆舌尽くし難いです。あしからず。
 3曲目に入る前に再びMC。岸田が「しんど…」と弱音を洩らす。メンバー紹介が始まる。佐藤氏は自分の宣伝を。
岸田「達身さんは前世〜何やろ、侍…とか?」
達身「いや、俺のじいちゃん大工やったよ。俺の家もじいちゃん建てたし。ていうか俺の家から見えるトコ全部じいちゃんが建てた家やったけどな」
岸田「ほぉ〜(少し棘がある)」
達身「なんや羨ましそうやね」
岸田「いや、アピールポイントがあってええなあ、と思いまして」
とこんな感じの会話がなされてたような。
岸田「ドラム、マグワイヤ!!」ドラムを叩いて応えるクリストファー。そして岸田も自己紹介。
「じゃあアンテナ以外から…」とさよならストレンジャー。最初、あ〜、この曲タイトル何だっけ? って考えてました(ヲイ)。最後の方に繰り返すフレーズでもどかしい気持ちが霧散した。
 演奏が終わり拍手。岸田も楽しそうに笑う。
くるりでーす」と岸田、挙手。2回目だヨ!あと皆知ってますから。ツッコミどころ満載ですな繁っち。
「じゃあ次、花の水鉄砲って曲でーす」
クリストファーの「レッツ・ゴー・ヒア・カム」という謎の言葉と共に始まる。アヒトイナザワみたいだと思った。
 メンバー総出のコーラスが素敵でした。そうアイーヤイヤイーアイーヤイヤイアー。
 そのまま「青い空」に移行。イントロと共に本日最高潮の盛り上がりを見せた。皆飛び跳ねる。負けられねえ!!と俺も頑張りました。いや、久々にライブで筋肉痛になりそうになったよ。トシはとりたくないね。てか、跳んでる最中、足が攣(つ)りそうになったんですけど。怖えー。髪振ってた人はこの時に人波に乗り、遠くに流されて行きました(苦笑)。曲が終わりイエー!という叫びが各所から上がる。「ありがとぉ〜」と岸田、満足気。
「最後の曲です」とMorning Paper。先程かいた汗が冷えていくのを感じた、のも束の間、途中のスピードアップで再びテンション上昇。そのまま盛り上がりを見せ、惜しみない拍手を背に「ありがとー」とくるりが去る。
 鳴り止まぬ拍手。アンコールを求めている。ほどなくして、くるり再登場!! 皆が叫び声をあげる。
岸田「勘弁して下さいよ〜給料下さいよ〜ただ働きやでこれ〜(笑)」
佐藤「フリーライブやからな」
岸田「社長、着服せんで下さいよ〜」
佐藤「いや、そもそも金っつうか利益が出てないから」
皆が笑う。
岸田「(笑)昔は俺と佐藤さんが会計やっててんね」
佐藤「そうやね」
岸「明らかに人選ミスや思いますけどね。酒に消えたりしてたし」
佐「悪いお酒にな(笑)」
岸「悪いお酒やったね〜」
佐「あと俺、交通費とか収益から出してたで。大阪行くときとか」
岸「大阪て、500円くらいやん(失笑)」
佐「(笑)お前んトコからはな。でも俺の家からは1000円くらいやってん。往復2000円」
岸「あぁ、そうか。皆さん、そうだったんですよ」

岸「高校の頃、達身さん、(当時所属してた自分のバンドで)リーダーだったんですよね」
達身「そうだね〜、よっぽど(リーダーに成れる奴が)おらんかったんやろうね」

 そんなMCをかましつつ、ばらの花。ライブで聴くのも“おつ”ですなあ。感無量です。感動と共に別れは訪れる。客から「ありがとう!!」の声が飛ぶ。ステージからはピックやスティックが飛んだ。



■追伸
 視界からくるりが消えてもなお拍手は鳴り止む事がなかった。さらにアンコールを求めている。皆、貪欲だ。けれど、求められるのも嬉しいと思うから俺も「本日のライブは終了しました」のアナウンスが聞こえても手を叩き続けた。当然それは叶わなかったが。
 今まで、くるりの曲はいつも旅に出るような気持ちにさせてくれると思って聴いてきたのだが、その思いが間違いじゃない事が確認できて嬉しかった。あっという間の1時間だったが、この短い時間で得たものは大きい。匹敵するモノの比喩が見つからぬ程でかい。
(長い文章に付き合って戴き有難う御座いました)