die die and die

溜め息は嫌なことを少しずつ吐き出してるんだよ、って昔誰かが教えてくれた。
じゃあどうしてしぼまないの?って幼かった僕は聞いた。
誰かは笑って答えた。
「………」
何?聞こえない。
「───」
誰かの顔が遠ざかる。
待ってよ、答えを聞いてないよ。ねぇ!
…目が覚めた。どうしてもあの答えが思い出せない。
案外、僕は未だにそれを引き擦って生きているのかもしれない。
その答えを知ったとき、僕は生きる理由を失くしてしまうのかもしれない。
だから、これでいいんだ、と思う。
今も笑えてるのはその誰かのおかげかもしれない、って。