君らの役には立たないよ

朝、すし詰めのバスに乗り、毒気に当てられ、30分遅刻(オバチャン達が降りるのに2倍の時間を使う×約30人=?)。
断じて俺の所為ではない。
電話、電車、ダッシュ、到着。
何事も無い様にクラスに馴染む。

凄い可愛いコレがあんなおばはんになるとは…時は金なり。
昼、作業手伝い。
自分、不器用ですから…(鉄道員)。
余計な仕事作って迷惑かけて無いかな?
俺の目の届かぬ所でこの何万倍の努力が為されてた筈なのに。

「これヤックル!!あたしアシタカ!!」
と笑って跳ね回るモノノケ姫が好きなあの娘は無邪気で眩しかった。
そういや前は乗ってるそいつのことロバのロディちゃんって呼んでたぞ。

帰路、女子に「又どうせ寝坊でしょ〜?」と言われた。
どうやら俺はもう既に狼少年だったらしい。