乳児にハチミツを与えてはいけない理由

生後12ヶ月未満の乳児にハチミツを与えてはいけない。乳児の突然死の原因の1/3がハチミツにあるとされている。
これは、乳児に与えたハチミツにボツリヌス菌の芽胞が含まれている場合があるからだ。大人と違って、乳児の胃壁は目の粗いザルのようになっていて芽胞は体内へ容易に侵入でき、萌芽し増殖する。増殖したボツリヌス菌が毒素を産生しボツリヌス中毒を起こす。芽胞は熱に強いので、加熱すればいいというわけではない。因みに大人がかかるボツリヌス中毒とは少し違う*1
ほかに乳児に食べさせてはいけない代表的なものとしてイクラギンナン等があります。他にアレルギーを起こす食品(蕎麦はアナフィラキシーショックから死に至る可能性があるので特に注意が必要)もあるので心配なら病院でチェックを。
cf.) http://www.kh-itefu.com/babyfood/resipi/zukan.html

*1:大人がかかるボツリヌス中毒はボツリヌス菌が食物中で増殖したときに出たボツリヌス毒を食べることで罹患する。
大人の腸管内ではボツリヌス菌は増殖できないが、乳児の腸では常在細菌叢などの環境が異なるのでボツリヌス菌が増殖してしまう。増殖したボツリヌス菌が毒素を出し中毒症状が出る。