愛はアガペー(agape)、エロス(eros)、ピリアー(philia)の3つがあるとされる。

  • アガペー:神愛、相互愛、無償の愛。などと書くと御大層だが最も普遍的な愛、全ての愛一般を指す。(ただし、キリスト教では最上の愛。家族愛として存在し、ブラザー・シスターと呼び合うのもこの全人類兄弟の考えからきている)
  • エロス:性愛、肉体の愛、情動的な愛、受苦の愛、代償愛、特に恋人への情熱的な愛。(古代ギリシアにおいては肉体の愛は同時に必ず精神的な愛を含んだ。同性愛もこの限りではなく、おおらかな、偉大な愛として崇められていたが、キリスト教アガペー最上とした為、理性なき情欲として貶められ、同性愛も禁忌とされた。日本でエロスが汚らわしい様に思われるのはこの影響)
  • ピリアー:フィリア。精神的な愛、友愛。(ただし、友人や同胞だけでなく、恋人の友人としての側面に対する愛も含まれるので定義や境界が曖昧。その所為で言葉にしづらく、外国でも日本でもあまり語られない。家族への愛も含むがこれは友愛とは呼ばない。キリスト教においては同性の友人に対して、肉体的な、恋人に向けるような愛を感じるのは同性愛であるとされ、「愛としての友愛」は認められなくなった為、ペドフィリアネクロフィリアなど性的倒錯を含む異常愛として表現される例もある)


こうやって見るとキリスト教は心が狭いような気がしてしまうけれど、別に宗教的な話がしたいわけではないです。愛は形のないものだけど、色んなカタチがあるなぁ、と。それだけです。