情動

『生きる』(正式な題名不明、テレビ朝日)というドキュメンタリー。
マンドリン弾きのお爺さん(94)と認知症になりかけのお婆さん(92)が出ていて、切なくなった。お婆さんはもう車椅子で、排泄の介助が出来ないお爺さんは仕方無しにお婆さんを施設に預ける。訪ねて来て、偶に一緒に食事をする。お婆さんはお爺さんがアンタはもう94になるんよ、と言うとまだ45くらいだと思ったと言って笑う。お爺さんは常にマンドリンを持ち歩き、偶に披露する。皆の前で弾いて、皆で唄ったりする。弾き終わったお爺さんはこれが私の最愛の母ちゃんです。100万$の笑顔です。と皆の前でお婆さんを紹介する。お婆さんは照れてる様で、嬉しそう。目にうっすら滲む涙。終盤、一対一での老夫婦の会話。アンタば、愛しとるからね。と優しく言っていて俺も思わず泣いてしまった。お爺さんの弾くマンドリンに合わせて唄うお婆さん。お爺さんがボケないのはアレかな、指を動かしているからかな。と余計な事を考える俺。

老いても彼女とはこうやって笑い合えれば好いな、と考えたら号泣。