心理も真理も全て出鱈目

ホムンクルス」は学術的に鑑みると興味深く、意外と面白い漫画でした。

意識の側・無意識の側。
右の顔と左の顔。
建前と本音。
外面と内面。


看破された感情で砂のお城は崩れます。
隠していた内面を指摘されても狼狽せずに居れたから、冷徹に残酷に全てを傍観してるみたいと俺は言われるのかな。それすらもフリだったんだけどな。平気なフリ。
何が来ようとも平然としていられたら何かを超越したと言えるかな。言えないだろうな。ただ無邪気に遊ぶ子供とは違うんだもんな。



Syrupの遊体離脱とパープルムカデとリアルを見る度、身体は死にたいと申しております。
遊体離脱は女性恐怖による自殺志願なのかな。
ところで前言った「ねこぢる」の本に、飛び降りた後に地面で横たわり血(直接的な描写は無くアスファルトが濡れているだけ)と涙を流す五十嵐のシーンに微妙にそっくりの絵があって驚きました。
何かのオマージュじゃなかったら逆に凄いんですが、どうなんでしょう。