ラルゴ

もう、何も無い。
リンスが髪を潤す様に僕の中身も潤して欲しい。

夜の帳(とばり)がおりる頃、孤独と膝を抱えた僕は、存在価値を模索して、そんなもの無い事に気付いて、鳴呼。

悟り切った振りをして何も気付いちゃいなかった。

金があれば何でも出来る。
でも、そんなので手に入れたものなんて、虚しい…。
心にぽっかり穴が開いた様だ。

金は虚しい。

終の空、空々しい、騒々者、白雨、墜落、堕落。

ラルゴ=うすのろ(音楽用語)