メガライナー

雨に濡れて震える猫を抱き上げると、左手に引っ掻き傷。
曇ったガラス窓に指で描かれた絵が溶けて消えていく。
幾ら都合の良い事言ったって耳まで届きゃしないんだ。
ひたすら逃げ道を探しても、もう道は既に行き止まり。
眼を閉じたら襲ってくるんだ。
僕の心を蝕んでゆくんだ。
もういいよ。どうにか出来ればな。

昨日夢に見たのは、マシンガンを持った俺が血に沈む死体の山の真ん中で「皆死んじゃえ」って言いながら自らの頭を撃ち抜く場面。
相当病んでる。

力うどんはそれほどチカラになりもしない。
頼むから寝かせてくれ。

2階の窓から。
それでも一緒だろ。

本当は何も解らない。