人の夢は儚きもの

「…もう、生きていけない」
「どうしてそう思うの?」
「生きる理由が無いよ」
「どうしてそう思うの?」
「オマエちゃんと俺の話聞いてる?」
「どうしてそう思うの?」
「も、もしもーし」
「もしもし」
「だ、だからー」
「そんなのアンタが勝手に思ってるだけだろ」
「いや、そうだけど…」
「じゃあ相談する意味無いじゃん」
「…」
「若者よ、大いに悩みたまえ」
「…オマエに何が解るんだよ」
「解らねえよ」
「く…」
「解らんから俺に話しても無駄やん」
「……聞いて、くれるだけ、で、いいから…」
「ハナからそう言や良いのに」